ジョー・バイデン米大統領と連邦議会の民主党議員らは、サウジアラビアが他の石油輸出国機構(OPEC)加盟国などに減産を迫ったことに激怒し、「報いを受けるだろう」と警告している。その妙案とは、サウジがバイデン氏の望み通りに動かない限り、米国は自らの頭を撃ち抜くとサウジに伝えることのようだ。OPECとロシアなど非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は先週、日量200万バレルの減産で合意した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が今週報じた通り、少なくとも11月の中間選挙後まで待つよう米国が求めたにもかかわらず、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は減産の決定を下した。バイデン氏は11日、これに対し、今こそ米国とサウジの関係を「再考」すべきだと述べた。同氏はCNNテレビで、「私は議会が再開したら、彼ら(サウジ)がロシアとしたことについて、何らかの報いを受けさせる準備を進めている」と語った。
【社説】米民主党のサウジ報復案は自殺行為
減産決定に対する「報い」は米経済や同盟国との関係を損なうことに
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