米連邦準備制度理事会(FRB)は、不快なほど高水準のインフレが9月も続いたことを受け、来月の会合で0.75ポイントの利上げを実施することがほぼ確実となった。その後に予想されていた利上げペースの減速が遠のくリスクが高まったほか、来年初めの金利水準は従来の想定を上回る水準まで切り上がる可能性も出てきた。FRBは9月まで3会合連続で0.75ポイントの利上げを決定し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを3~3.25%まで引き上げた。9月20~21日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では、参加者ほぼ全員が今年残り2回の会合でいずれも大幅な利上げが行われると予想。あわせて公表された見通しによると、12月までに利上げ幅を0.5ポイントに縮小し、来年2月か3月までに通常の利上げ幅である0.25ポイントに戻す可能性が示された。また、大半の当局者は政策金利が来年初めに4.6%でピークに達すると予想していた。
FRB、11月の0.75ポイント利上げほぼ確実に
9月CPI統計、インフレ高止まり鮮明に
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