インドに電気自動車(EV)の時代がようやく訪れようとしている。市場が成功するかは結局、自動車メーカーが手頃な価格でEVを提供できるかで決まるが、電池用金属の市場が不安定な中、容易なことではない。中国EV大手の比亜迪(BYD)は先週、スポーツタイプ多目的車(SUV)のEVをインドで発売、同国の乗用車市場に正式参入した。2030年までに同国EV市場で40%のシェア獲得を目指す。同市場は現在、タタ・モーターズが圧倒的なシェアを握るが、マルチ・スズキやフォルクスワーゲン、トヨタも数年以内に参入する予定だ。今後の鍵は、価格を大幅に下げられるか、世界的な電池メーカーの現地生産を誘致できるかが鍵になる。だがそれは不可能ではないにせよ、中国や米国など多くの国も全力で現地生産を実現させようとしている。
インドのEV市場、成功にはまだ長い道のり
中国大手BYDの参入は前進の兆しだが、価格が大きな課題
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