NISAとiDeCo、今から始めるならどっち?会社員の賢い利用方法とは写真はイメージです Photo:PIXTA

岸田文雄首相が「貯蓄から投資へ」を掲げて打ち出した「資産所得倍増プラン」。そのなかの目玉のひとつが、iDeCoやNISAの制度改革だ。投資になじみがない会社員は、どのように制度を利用していけばいいのか。ファイナンシャルプランナー(FP)でYouTuberの井上ヨウスケ氏に解説してもらった。(清談社 吉岡 暁)

会社員は「つみたてNISA」で
インデックス投資が良い理由

 個人型確定拠出年金「iDeCo」と少額投資非課税制度「NISA」の制度改正が進んでいる。iDeCoについては今年、加入年齢が60歳未満から65歳未満に引き上げられ、企業型確定拠出年金(DC)加入者も加入できるようになった。さらに2024年12月以降は確定給付型の他制度に加入する場合、限度額が1.2万円から2万円に引き上げられるなど段階的な制度改正が予定されている。

 NISAについては一般NISAが24年以降に新しく2階建てのNISAに変更される予定だ。これは原則として1階部分で積み立て投資を行い、2階部分で非課税投資を行えるようになるというもの。非課税期間はいずれも5年で、1階部分は終了後につみたてNISAに移行できる。

 また、つみたてNISAの年間投資上限額が40万円であるのに対し、新NISAでは1階部分で20万、2階部分102万円までの投資が可能となり上限額が大幅にアップする。