たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築する。現在は予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出す。本書『逆転合格90日プログラム』は、短期間で実力を上げる高速学習法をまとめたものだ。本稿では、本書より内容の一部を特別に公開する。

絶対折れない「強いメンタル」を作る4ステップとは?Photo: Adobe Stock

絶対折れない「強いメンタル」の作り方

 世界に冠たる高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」は、全従業員が「クレド」と呼ばれる名刺大の小さなカードを持っています。このクレドをあなたにも作ってほしいのです。

 自分の志望大学を明確に言語化し、それを紙に書いて、声に出すのです。以下の4ステップに沿って進めてください。

①前提として「自分の本当の気持ち」を言語化する

 行動に善悪はあれど、感情に善悪はありません。「クレド」を作る以上、自分の内なる心をしっかり言い表してください。

「私は、〇大を卒業し、世界で最高難易度の手術をこなす外科医になって、誰よりも感謝される医者になる」
「私は、〇大を卒業し、起業家になりたい」
「私は、〇大に入ってまわりから尊敬されたい!」

「感謝されたい」「尊敬されたい」、大変結構です。自分の本当の気持ちや、理想の状況を言語化してください。

②300文字以内にする

 毎日読むので、あまり長いと大変です。300文字のクレドでも、声に出して読むと1分ぐらいかかります。僕が自分用に作っているクレドは161文字で、早口でも19秒かかりました。簡潔に短くまとめましょう。

③「私は…」ではじめる

「俺は…」「私は…」「僕は…」など、1人称を主語とします。これから作るクレドは、あなたのことを書くものだからです。

④過程をできるだけポジティブに評価するように作る

「どんどん成績が上がる」「スキルがどんどん上達している」など、過程を評価するようにクレドを作ります。ポジティブな感情を保つためのクレドなので、できるだけポジティブな表現を心がけましょう。

 サンプルとして、穴埋め形式で作れるようにクレドのひな形を作成しましたので、手が動かない場合には、まずこのひな形を埋めてみてください。

【クレドのひな形】
私は、__大学__学部に合格するために、いかなるときも目の前の勉強に全力を尽くす。
私は、解けなかった問題が解けるようになり、覚えていないことを覚えているので、どんどん成績が上がる。
全力で勉強し、成長している私は、〇日後に__大学合格という成功をつかむ。
今日も、おおいに勉強するぞ!

 この「クレド作成」に関しては、自分で考える必要があります。サラリーマンになると、「会社の信条」的なものを研修で音読させられたりしますが、自分で作っていないものなので、あまり効果がないと思います。最後に、参考までに僕のクレドを掲載しておきます。

私は、日本一の教育者になるために、できることは何でもする。
私は、いかなるときも、一番大事なたった1つの仕事に全力を尽くす。
私は、生徒が何を求め、何を一番大事にし、本当に必要としているものを考え、もう一歩余計に価値を提供する。
私は、幸せになるために、成功するために、自由になるために産まれてきた。
今日も、おおいに仕事をするぞ!

(本原稿は、篠原好著『試験直前でも合格! 短期間で実力を上げる高速学習法 逆転合格90日プログラム』を編集・抜粋したものです)