株式投資で資産2億5000万円を築いている現役サラリーマン投資家の愛鷹氏。2008年から株式投資をはじめ、これまで通算66もの銘柄で10倍株(テンバガー)を達成。“テンバガー・ハンター”の異名をとる。2021年は9年連続テンバガー達成。会社員として働きながらテンバガーを連発する【愛鷹式】超分散投資術を徹底解説した初の単著『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)から、一部を抜粋・編集し、一度買ったら決算を都度確認するだけでほとんど売らない、というサラリーマンでも再現性の高い超シンプルな投資法を紹介する。

【10倍株(テンバガー)連発!】テンバガーハンターが驚きの“400倍株”をゲットできた理由イラスト:タラジロウ

インカムゲイン狙いの分散投資からの10倍株

【前回】からの続き さらに、その後もコシダカ株を握り続けた結果、購入から10年弱の2018年4月に上場来最高値を記録。平均購入単価23円に対して、最高倍率は84.8倍に達しました。

ただし2020年以降、コロナ禍の影響をモロに受け、カラオケ事業もフィットネス事業も苦戦を強いられたため、株価は軟調(相場が下がり気味の状態)となりました。その後、コロナ禍を乗り越えつつあり、株価も持ち直しはじめました。

この「インカムゲイン狙いの分散投資 → 10倍株」というストーリーを意識して投資したわけではありませんでしたが、その後も続々とよい結果をもたらしてくれました。

日本初「スピンオフIPO」の株主になる

そして、この話には、まだ続きがあります。2020年3月、コシダカは子会社のカーブスをIPO(新規株式上場)によって東京証券取引所(東証)市場第一部(当時)に上場させる日本初の「スピンオフIPO」を果たしました。

スピンオフとは、企業が特定の事業部門や子会社を切り離して独立させること。スピンオフIPOとは、スピンオフさせた企業の株式を親会社の株主に「現物配当」したうえで上場させることを指します。

私はコシダカの株主だったため、自動的にスピンオフIPOを果たしたカーブスホールディングス(7085、以下カーブス)の株主になったのです。

10倍株ならぬ“400倍株”を手にする

カーブスの取得単価は、スピンオフの条件により1株2.3円と算出されたため、スピンオフIPOの初値670円で291.3倍、2021年4月には上場来最高値1072円をつけて466.1倍という自分史上最高の上昇率を経験しました。

投資して3年で10倍株を手にしたばかりか、スピンオフIPOという特殊事例とはいえ、12年で“400倍株”を手にすることになりました。いくたびものストップ安を耐え忍んだその先に、大当たりの福が待っていようとは。まさに「まねきねこには福きたる」。

※本稿は『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。