「お金は欲しいけど、あんまり仕事はしたくない」「仕事はキライじゃないけど、一生お金のために働くのはイヤだ」
そんな思いが少しでもあるのなら参考にしたいのが、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした遠藤洋氏の著書『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)だ。仕事をしながら小型株集中投資によって資産を築いた著者が、「最速でお金から自由になる」ための秘策を伝授! さらに、お金にも時間にも場所にも縛られず、好きなことで楽しみしながら収益を得て、自分の人生を最大限に満喫する方法を徹底指南する。
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。
「時間」を「お金」と交換する仕事からの脱却
【前回】からの続き
どんな仕事でも、ある程度は自分の時間を使う必要があります。しかし、自分の時間を使って仕事を頑張ったその先に、「時間とお金の交換」からの脱却があるかないかで、未来はまったく別物になります。
たとえば、スーパーのレジ打ちの仕事をしているとしましょう。レジ打ちの仕事のほとんどは時給制ですが、どれだけ成果を出しても、その時給には上限があります。時給1500円が上限だとすると、1日8時間・月20日働くとしても、月収24万円がレジ打ちの仕事で得られる報酬の上限となります。
こうした仕事は、時間とお金を交換するタイプの仕事に分類されます。レジ打ちの仕事で得られる報酬に上限があるのは、レジ打ちの仕事で世の中に提供できる価値がどうしても限定的だからです。このような仕事をどれだけ長く続けていても、「時間をお金と交換する働き方」から抜け出すことは難しいでしょう。
10~20年後に現在の仕事が半減する?
レジ打ちの例でいうと、アマゾン・ドット・コムの「Amazon Go(アマゾン・ゴー)」など、人工知能(AI)によるレジの無人化も進んでおり、将来的にはレジ打ちの仕事そのものがなくなる時代がやってくるでしょう。これはレジ打ちに限らず、ほかの仕事でも同じことがいえます。
野村総合研究所と英オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授(当時)らの2015年の共同研究で、「日本の労働人口の49%の仕事が10~20年後にはAIやロボットで代替可能になる」と発表されているのです。
●時給制のアルバイト全般 ●会社員 ●公務員 ●美容師 ●看護師 ●調理師 ●受付 ●客室乗務員 ●パイロット ●医師 ●弁護士
こうした仕事の多くは、給料の差こそあるかもしれませんが、時間をお金と交換して仕事をしているという点で共通します。もちろん、時間とお金を交換して働く人がいなくなれば、世の中のサービスが成り立たなくなりますし、そういう人がいてくれるおかげで、私たちの生活は成り立っています。
しかし、「本当の自由」を手にしたいのであれば、いまの仕事や働き方を考え直す必要があるのです。
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。