たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築する。現在は予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出す。本書『逆転合格90日プログラム』は、短期間で実力を上げる高速学習法をまとめたものだ。本稿では、本書より内容の一部を特別に公開する。

いきなり成績が上がる「史上最強の英語音読」3ステップ法Photo: Adobe Stock

いきなり成績が上がる「史上最強の英語音読法」

 僕はずっと英語が苦手でした。中学生のとき、「Be quiet!」を「黙れ!」と訳して×をつけられ、「静かにしなさい!」が正解だと言われました。それが納得できず、ずっと英語が苦手教科でした。

 そんな僕でも英語ができるようになったきっかけは、「大阪大学の大問1を、20年分、3回音読する」でした。最初は当然ボコボコでしたが、2周目、3周目と周回していくと、徐々に長文読解のスピードが上がっていき、単語も暗記できるようになりました。

 音読のおかげで、京大模試でも記述模試でも、そして試験本番でも、英語だけは大コケせず、安定するようになりました。音読は、長文速読と単語の暗記に極めて効果的です。

 本日は音読の具体的な進め方を紹介します。

 使用教材は、今使っている英語長文の問題集、もしくは志望大学の過去問を推奨します。次の3ステップで進めていきます。

【ステップ1】
英語長文を読む際に、初見で読めなかった英文に蛍光ペンで線を引いてください。ボールペンでもいいですが、英語長文は下線が引かれている問題も多いので、下線を引くとゴチャつきます。だから蛍光ペンを推奨します。

【ステップ2】
和訳や解説を見て、「知らない単語の意味」や「文法的にわからないところの構造」を把握します。SVOCや意味は書き込んでOKです。黒ペンではなく、色ペンを使いましょう。使い分けは下記をオススメしています。

・SVOCのスラッシュ:オレンジ色(いい意味で目立たないから)
・SVOCの「S」「V」「O」「C」のチェック:赤色かオレンジ色(スラッシュと色がかぶって嫌なら赤色を使いましょう)
・知らない単語の意味:緑色(緑色にはストレスを和らげる効果があります)
・その他メモ:青色

【ステップ3】
いよいよ音読です。初見で読めなかった英文に注意しながら、全文を30回読んでください。徐々に「意味はわからないけど、口は動く」状態になります。本来はあまり良くないのですが、とにかく継続してください。

 ただ「全文を30回音読」は非常に時間がかかります。どうしても時間がない場合は、「初見で読めなかった英文だけは30回音読してください」と指導しています。

 最後に、音読は椅子に座ってではなく、歩きながら行うことをオススメします。30分以上座っていると、血流速度が70%も低下し、体に負担がかかります。数学の問題を解くときなど、集中しているときは仕方ありませんが、椅子から立ち上がったり、肩をまわしたりする習慣をつけましょう。

(本原稿は、篠原好著『試験直前でも合格! 短期間で実力を上げる高速学習法 逆転合格90日プログラム』を編集・抜粋したものです)