中国指導部は、22日に閉幕した共産党大会で厳格な新型コロナウイルス対策からの転換を明確に示さなかったが、エコノミストの間では悲観的にならなくてもいいとみる向きもある。モルガン・スタンレーの中国担当チーフエコノミスト、ロビン・シン氏は、向こう3~5カ月の間に、中国がゼロコロナ対策から脱却する可能性を示す3つの兆候を注視すべきだと指摘する。1つ目の兆候として、高齢者のワクチン接種が進んでいるかどうかが挙げられる。中国の保健当局によれば、7月23日までに2回接種を受けた60歳以上の高齢者の割合は85%と、5月の82%から上昇している。一方、80歳以上の高齢者の場合、その割合はわずか61%で、(3回目以降の)追加接種を受けた人の割合では40%に満たない。このことが、中国が早期にゼロコロナ対策をやめないと多くの専門家がみる理由だ。最もぜい弱な人たちの死亡数が急増する恐れがあるためだ。
中国のゼロコロナ対策、脱却に3つの兆候
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