「ビジネス数学」の深沢です

 こんにちは。『「仕事」に使える数学』著者の深沢真太郎です。少しだけ自己紹介にお付き合いください。

 大学と大学院で数学を専攻し、受験指導という形で数学と引き続き関わりました。しかし、まあいろいろありまして、なぜかファッション業界へ転身することに……。すべて順調だったわけではありませんが、プレイヤーからマネジメントまで経験。新規事業の立ち上げやマーケティングが専門でした。

 そんな私が研修講師として独立して1年半。専門はビジネス数学。いったい、ビジネス数学とは何なのか。この連載で、少しずつお話していこうと思います。

自信を持って「NO」です

 さて、本題に入ります。
 第1回のテーマは「数学ができる人は仕事もデキる」は正か否か。

 数学ができる人はアタマがいい。アタマがいいから仕事もデキる。なんとなく、そんな方程式を考えてしまいそうです。

 結論から申し上げますと、自信を持って「NO」です。これはよく考えてみれば当然のことです。例えば天才数学者のAさんは、プレゼンで説得力ある話をできるとは限らないし、数学検定で日本トップのBさんが仕事の生産性も社内No.1とは限らないですよね。