例えば、3:4という「比」を導いたとします。学生時代はこの比を求められればそれで「○(マル)」をもらえました。
 しかし、ビジネス視点ではまったく意味を持ちません。「比が3:4だって?ふ~ん、だから何なの?」となるわけです。ご説明するまでもないことですが、ビジネスでは「だから、□□□しましょう」と会話しなければなりません。つまり、比を「使う」ということです。大切な言葉なのでもう一度いいます。
 ビジネスでは、数学を「使う」のです。

「解く」ではなく「使う」

 今回のまとめです。

 学校数学ができれば、いずれ仕事もデキるようになるわけでは決してありません。しかし、学生時代にはなかった視点で算数や中学校数学を学び直すことは、ビジネスパーソンのスキルアップに大いに役立ちます。
ただし、ビジネス視点というエッセンスが必ず必要です。具体的には、問題を解いて終わりではなく、その概念や問題解決方法はビジネスではどう使うのかを確認することです。

 これから数回にわたり、具体的なテーマを設定して、ビジネス視点の数学とはいったいなにかを少しだけ体感していただこうと思います。
 お読みいただき、ありがとうございました。また、次回お会いしましょう。

(次回は2月18日更新予定です。)


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結局のところ、数学ができれば仕事もデキる?

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