仕事の電話を受ける男性写真はイメージです Photo:PIXTA

格安案件から時給10万円まで
多種多様な副業の実態

 最近、転職先の条件として要望が増えているのが「副業OKの会社」です。

「既に妻の名義で副業を始めているが、今の会社は解禁しそうもないので副業OKの会社に移りたい」
「今後、副業にチャレンジするつもりなので、できれば副業OKのところがいい」

 そんなふうに既に始めている人、これから始める人、いずれやるかもしれないという人までさまざまですが、多くの人に共通しているのが「メインの仕事以外の仕事をして、収入を複線化したい」との意図です。

 先行き不透明なVUCA(Volatility〔変動性〕、Uncertainty〔不確実性〕、Complexity〔複雑性〕、Ambiguity〔曖昧性〕)の時代に突入した今、個人のリスクヘッジとして副業を考えるビジネスパーソンが増えているようです。ただ、一口に副業といっても仕事の内容や単価は実にさまざまです。

 よく見かけるようになったのはクラウドソーシングを通じた副業で、比較的手軽に仕事の受注ができますが、たとえばそれなりのボリュームの記事を書いて数千円といった単価の安い仕事が目に付きます。

 対照的に企業の経営者から直接頼まれて1時間10万円で壁打ちの相手をするような、高額の副業をしている人たちもいます。こうした仕事を依頼されるのは、やはり一流の実績を残しているビジネスパーソンです。

 また、本業はNPOの運営だがそれだけでは食べられないので副業として派遣で働く、といったケースも見かけます。