米出版大手ペンギン・ランダムハウスは31日、連邦最高裁判所のエイミー・コニー・バレット判事の著書を出版することを約束すると述べた。この出版については異議を唱えるオンライン公開書簡に出版界を含む600人余りの署名が集まっている。この書簡はペンギン・ランダムハウスに出版決定について見直すよう求めたもの。バレット氏が6月、人工妊娠中絶を憲法上の権利と認める「ロー対ウェード判決」を覆すことに賛成したのは、米国での妊娠中絶の権利や、プライバシー、自己決定、身体の自主性に関わる権利を含む人権への攻撃を意味すると主張している。この書簡には米国時間31日午後までに作家、翻訳者、代理店などから625筆余りの署名が集まった。この中にはペンギン・ランダムハウスの従業員であることを明かした75人余りも含まれている。同社によると、世界の全従業員は約1万1000人で、そのうち5000人余りが米国の従業員。