米連邦最高裁の判事たちは10月31日、人種と大学入学に関する2つの主要な係争について4時間近くにわたり議論を聞くという最高水準の忍耐強さを示した。しかし、この議論はそれだけの時間をかけるに値するものだった。人種による差別は必要だと信じる人たちについて幾つかの不幸な真実が明らかになったからだ。判事たちは、ハーバード大学とノースカロライナ大学(UNC)の入学者選抜の慣行に対する異議申し立てを審理している。申し立てを行った学生らは特に、両校がアジア系米国人を差別して他の人種に有利になるよう取り計らっているのは違法だと訴えている。この2つの係争とは、公正な入学選考を求める学生たち(SFFA)対ハーバード大訴訟、およびSFFA対UNC訴訟だ。