人材育成やチームの目標達成、部下とのコミュニケーション…リーダーにはさまざまな責務がのしかかる。悩みを抱えていないリーダーなどいないだろう。
そこで参考になるのが、リーダーシップの世界的権威で、全世界でシリーズ累計1800万部を記録するベストセラー著者、ジョン・C・マクスウェル氏の『「人の上に立つ」ために本当に大切なこと』だ。優れたリーダーになるための「21の原則」を明かした本書より、「管理職にしたら絶対にアウトな人」の3つの特徴を紹介する。(構成/根本隼)
管理職に向いているのは「不屈の精神」を持つ人
指導力のあるリーダーになりたいなら、不屈の精神を持たなければならない。本当の意味での不屈の精神は、人びとを勇気づけて引きつける。自分に確信があることを人びとに伝えられる。
あなたが自分の主義・主張を信じるときにのみ、人びとはあなたを信じる。人びとは人物を信じてから、その人物のビジョンを信じるのだ。
不屈の精神は「行動」によって試される
不屈の精神について語ることと、実際に行動することとは違う。行動こそが、不屈の精神を持っているかどうかを測る唯一の基準である。
アーサー・ゴードンは、「言うことほど簡単なことはなく、日々それを実践することほどむずかしいことはない」と語っている。あなたは不屈の精神を持って実際に物事をやり通しているだろうか。
管理職にしたらアウトな人「3パターン」
不屈の精神という観点に立つと、この世には4種類の人間しかいない。
・失敗者…目標も不屈の精神も持たない者。
・臆病者…目標を達成できるかわからず、真剣に取り組もうとしない者。
・落伍者…目標に向かって出発するのだが、困難に直面して投げ出す者。
・成功者…目標を設定し、不屈の精神を持ってやり通す者。
あなたはこの4種類のどれに該当するだろうか。あなたは自分の目標を達成してきただろうか。自分ができると信じたものすべてを達成してきただろうか。人びとはあなたを信じ、喜んでついてくるだろうか。これらの問いに対する答えが「ノー」であるなら、問題はあなたの心構えにあるのかもしれない。
何としてでもやり遂げたいことを把握する
すべてのリーダーが自問しなければならないことの1つは、自分は何に対してなら命をかけられるか、ということだ。結果がどうであれ、絶対にやり抜こうと思っていることとは何だろうか。
それを見極めるために、時間をとって自分の心を探ってみよう。そして、発見したことを書き留め、行動と理想が合致しているかどうかを確かめよう。
(本稿は、『「人の上に立つ」ために本当に大切なこと』より一部を抜粋・編集したものです)