中国河南省の鄭州空港経済区が2日正午から1週間のロックダウン(封鎖)に入った。当地には台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)が米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を生産する工場を構えているが、新型コロナウイルス感染発生への対応に苦慮し、ソーシャルメディア上では労働者が脱走する動画が拡散している。同経済区はコロナの感染拡大を阻むため、7日間にわたり不要不急の移動を禁止する。河南省トップの王凱氏は1日に同経済区と鴻海の工場を視察し、省都・鄭州の当局者にコロナ規制を厳守し、労働者の環境を改善させるよう指示した。国営メディアによると、地元当局は鴻海の支援へ検査要員や衛生管理者を大量に派遣した。河南省政府は2日遅く、同経済区内で働く全ての人を対象に、4日にPCR検査を実施すると発表した。