まずは頭の中に「大好きな人」を思い浮かべてみてください。
 身近な人でもいいですし、大好きな推し(アイドル、芸能人、アニメキャラクター)でもいいです。「この人の言うことなら聞ける!!」と思えるような人を思い浮かべるのがポイントです。

 その人から、何と言われたらテンションが上がりますか?
 その人に、どんなふうに褒められたら嬉しいですか?

 落ち込んでいる時に、何と声をかけられたら嬉しいですか?
 勇気が出ない時に、何と声をかけられたら一歩踏み出せそうですか?

 これらの答えを頭の中で想像してみてください。
 イメージするのが得意な人は、「その人が実際に言っている様子」を想像するといいですよ。

 なかなか思いつかないという人は、「自分がその人に声をかけるとしたら……」と考えてみてください。

その人が落ち込んでいたら、どんなふうに声をかけますか?
その人の背中を押すために、何と声をかけてあげますか?

 その人に「こんなふうに声をかけてあげたい」と思ったことをそのまま、自分自身にかけてあげるようにします。
 大切な人にかけてあげたい言葉を「自分」にもかけてあげる方法です。これを繰り返すことで、だんだん自分を大切にできるようになっていきますよ。

「自分に優しい言葉をかける」最大のポイントは、しっかりイメージすること。
 自分にかける言葉を「覚える」ことも重要です。覚えていないと、とっさに出てきませんから。

 紙に書き出したり、スマホのメモ帳に入れたりして、「何かあったらすぐ見る」を習慣づけるようにします。
 何かできたり、反対にできなくて落ち込んだり、勇気が出なかったり、自分を責めてしまいそうな場面で『自分への優しい言葉』を見るようにしてみてください。

 最初は慣れないかもしれませんが、毎日行っていれば1~2週間ほどで慣れてきます。
 3週間目にはメモを見なくても、自分に声かけできるようになります。