衆院選で大敗北を喫し、共同代表を辞任した中道の野田佳彦氏(左)、斉藤鉄夫氏(右) Photo:JIJI
衆院選で「惨敗」したのは中道改革連合だけではない。国民がマスコミに愛想を尽かし、ソッポを向いた本当の理由。旧統一教会と高市首相の関係を執拗に叩く一方で、メディアが積極的に報じようとしない「不都合な事実」とは?(ノンフィクションライター 窪田順生)
自民圧勝で幕引きの衆院選
中道よりミジメな“敗者”
自分たちの都合の悪い話には目をつぶり「敵」のマイナスは鬼の首をとったかのように大袈裟にふれまわり、挙げ句の果てには人間性までこき下ろす――。そんな「巨悪と戦う正義の人」たちのやり口に、いよいよ国民が愛想を尽かしてきた結果なのかもしれない。
他でもない衆議院議員選挙の話だ。今回、「惨敗」した旧立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組に共通しているパブリックイメージといえば、やはり「首相の悪口が多い」ということではないだろうか。
「野党ならではの批判的精神」と言えば聞こえはいいが、「他者批判」をしていない高市首相や「チームみらい」の安野貴博代表が躍進したのも事実だ。「もうそういう醜い足の引っ張り合いとか潰し合いはいいから、日本のためになることをしてくれよ」と辟易(へきえき)としている国民がかなり多いというのは容易に想像がつく。
ただ、そんな野党の皆さんよりも今回の衆院選で国民からソッポを向かれ、本当の意味で「惨めな敗者」となってしまった人々がいる。それは高市下げをしていた「偏向メディア」である。
高市首相や自民党のネガティブな情報を大袈裟にふれまわる半面、その「ストーリー」と矛盾するような情報は握り潰すか、申し訳程度にちょびっとしかふれない。「ジャーナリズムとは反権力である」という思い込みが異常に強すぎるあまり、世界をゆがめて報じてしまう一部メディアの皆さんである。
もちろん、本連載でも繰り返し述べているように、筆者も含めてメディアというものは100%偏る。働いている人々は「中立・客観的であれ」と心に誓うが、人間が情報を取捨選択して編集・加工している以上、どうしても先入観や思い込みに引きずられてしまう問題が生じてしまうものなのだ。
ただ「偏向メディア」はそれとはちょっと違う。特定の政治勢力や個人を「巨悪」とみなし、
今回の選挙前にはそれがあまりにも目立った。その代表的な例が高市首相の「旧統一教会との関係」報道だ。







