クロアチア旅行の最新事情、世界遺産の様子は?円安や物価高の影響は?ドゥブロヴニク旧市街の展望スポットと観光客

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「クロアチア旅行の最新事情」です。旅行の最新事情、世界遺産の様子や円安・物価高の影響などをご紹介します。(文/『地球の歩き方 A34 クロアチア/スロヴェニア』編集担当 どんぐり・はうす 現地情報提供:Sayo Yamauchi, Yukiko Okudera PHOTO: 岩間幸司、Sayo Yamauchi, Yukiko Okudera)

 紺碧に輝くアドリア海。夏のリゾートが大人気のクロアチア、ポスト・コロナの2022年夏は、コロナ前と変わらない風景が各地で見られ、欧米を中心としたリゾート客が開放的な夏休みを満喫しました。

 一方、2023年1月からのユーロ導入などの影響もあり、物価は急騰、アジアを中心とした外国人労働者の姿も急増しています。

ウィズコロナが定着、クロアチアのコロナ対応

クロアチア旅行の最新事情、世界遺産の様子は?円安や物価高の影響は?観光シーズン終盤の9月に入っても、観光客でにぎわうドゥブロヴニク旧市街

 2022年夏のシーズンには、観光客が戻っていました。過去最高水準を記録したコロナ前の2019年とほぼ同水準まで回復、写真は人であふれている2022年9月のドゥブロヴニク旧市街。小さくてよくわからないかもしれませんが、マスク着用の人はほぼ皆無、カフェでもマスク無しで会話を楽しんでいるようでした。

 なお、旧市街は晴れていましたが、この日の展望スポット、スルジ山はあいにくの薄曇り。タイトルの写真は晴天がいいなと思って、コロナ前のスルジ山からの眺望を選びました。取材日も観光客は同じように戻っていて、薄曇りとはいえ眺望を楽しんでいましたよ。

クロアチア旅行の最新事情、世界遺産の様子は?円安や物価高の影響は?9月初旬、澄んだ青空に秋の気配が漂うザグレブの中心地イェラチッチ広場

 クロアチアは夏になるとバカンスシーズンになり、一般家庭でもアドリア海沿岸の町で過ごしたりします。海辺や郊外に別荘があるクロアチア家庭は珍しくなく、年金生活世代は夏中ずっと別荘、子どもはサマーキャンプのほか海辺のおじいちゃんおばあちゃん宅、親は2~3週間の夏休みのほか毎週末を海辺で過ごすといった具合…なんてうらやましい!そういうこともあり、首都ザグレブの暑い夏は、観光客は増えますが、それでもかなり人が少ない感じです。かわいらしい色の建物が並ぶイェラチッチ広場も、日中はガランとしています。夕方になると外に並べられたカフェのテーブルに、人が集まってきて、アイスを食べながらおしゃべりに夢中になるのですが(それでも他のシーズンよりは空いていますし、観光客率が高いのです)。

 このガランと人が減る夏を利用して、夏はトラム路線や道路の工事がよく行われます。