ウクライナ軍は今夏以降、ロシア軍に対し重要な勝利を積み重ねてきた。だが、敵がより深い地形に潜んでいることに加え、天候が足かせとなり、戦果を挙げ続けるのが厳しくなるとみられている。軍事専門家らは、ウクライナは今後、苦戦が続くロシア軍の立て直しを阻止し、守勢のままでいさせる必要があると指摘する。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は9日、ロシア軍による南部ヘルソンからの撤退発表を受け、一連の展開は「かなり歓迎されている」と述べた。だが今後の方針には言及せず、「われわれの作戦の詳細全てを敵に明かすことは絶対しない」とした上で、「結果が得られれば、誰もが目にするだろう」と続けた。ウクライナ軍は9月、ハルキウ周辺に一気に攻め込み、ロシアだけでなく世界を驚かせた。これらの地域では村落がまばらで地形も開けていることから、動きの速いウクライナ軍がロシア兵を回避し包囲することも可能だった。
ウクライナ軍、急速に戦果挙げるも今後は停滞か
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