上司が何かに興味を示せば、社員は心強く思って自分の意見を述べたり、リスクをとったりするだろう。ただしそれは、上司が男性だった場合だ。女性が上司である場合は、部下は無反応になりがちなことが最近の研究で分かった。この研究の著者2人は、好奇心旺盛な上司とは、既存の理論を学び理解して、それに挑戦し、新しい戦略を立て、仕事のプロセスを改善し、新たな解決策を探すことに熱心な人だと定義している。このような特徴を持つ男性の上司は、女性の上司に比べて、社員の行動に大きな影響を与えることが明らかになった。提案や意見をしやすいとの回答は、好奇心旺盛な男性上司を持つ社員のほうが、同じような女性上司を持つ社員よりも3~4倍多かった。同様に、自分の考えを述べ、新しいプロジェクトや手順を提案しやすいとの回答は、好奇心旺盛な男性上司を持つ社員のほうが2~3倍多かった。