米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムが数千人規模の人員削減に踏み切る見通しであることが、関係者の話で明らかになった。同社はアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)主導で幅広いコスト見直しを進めている。人員削減は早ければ今週実施される可能性があり、対象となるのは主に音声アシスト製品「アレクサ」などのデバイス部門や人事、小売り部門だという。小売り部門は今年、オンラインの売り上げが伸び悩んでいる。別の関係者によると、アマゾンはこれとは別に、採用関連の契約社員の削減をすでに始めており、数週間前から突然の契約終了を言い渡していた。今回削減の対象となるのはフルタイムの社員だという。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、アマゾンがデバイス部門を中心に幅広いコスト見直しに着手していると報じた。同部門はここ数年、年間50億ドル(約7000億円)の赤字を出している。