稲盛和夫氏も信奉…「中村天風」のことばから学ぶ“積極的精神”の持ち方価値ある人生を送るために、積極的精神をわき起こし、考え、行動する(写真はイメージです) Photo:PIXTA

人間、生きていれば人との関係や仕事、お金、健康など様々な不安や悩みが生まれます。ましてや現在はコロナ禍。怒り、不安、恐怖、悩み、心配というマイナスな要素を強く感じる方も多いでしょう。しかし、心の使い方次第では、そのマイナス要素を消し、楽しさ、喜び、勇気、感謝、幸福に満ちた人生を歩むこともできるようになるのです。そこで今回は、井上裕之さんの著書『1日1分中村天風 人生のすべてをつくる思考』(青春出版社)から、天風哲学の真骨頂でもある「積極的精神」を持つためのことばを抜粋紹介します。「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫氏も信奉していたという「中村天風のことば」とは?

消極的な言葉や感情を潜在意識に刻ませない

「と昔はいったけれど」(『運命を拓く』より)

「と、昔はいったけれど」。

 消極的な言葉を言ってしまったら、すぐに打ち消しましょう。

 天風先生がこの言葉を紹介してくれているのを知ったときに、これはとても潜在意識にとって良いことだ、と感じました。

 消極的な言葉や感情が、そのまま潜在意識に刻まれることは避けるべきです。潜在意識をきれいな状態に保つために、打ち消しのルールを自分の中に持っておきましょう。ネガティブさを減らし、ポジティブさで満たされた状態をつくることは大切です。