メタ・プラットフォームズやツイッターなど米IT(情報技術)大手の大量解雇を受け、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院がIT人材を獲得しようと独自の取り組みに動いている。同経営大学院の関係者が14日明らかにしたところによると、最近IT大手を解雇された人は、来年のMBAなど大学院学位プログラムに標準テストのスコアを提出しなくても出願できるという。この秋に行われたIT大手の大量解雇で職を失った多くの人材を受け入れる取り組みだ。このような特典を提供している背景には、同校などのトップビジネススクールでは最近、フルタイムのMBA出願者が減少していることがある。学位取得費用が懸念される中で、労働市場が堅調だったことから、多くのMBA取得志望者が出願しなくなっていた。多くのIT系社員は、6桁の給与や大きな株式報酬などの手当に慣れてしまい、近年はそうした企業での仕事にとどまる特別なインセンティブがあった。