毎年6月は株主総会が集中する季節。企業の経営陣から直接、経営方針などを説明してもらえるいい機会だが、実際に参加したことがある人は少ないだろう。そのせいであまり知られていないが、企業によっては株主総会に出席した株主に“総会みやげ”を出すところもある。そこで今回は、数多くの株主総会に参加してきた個人投資家が教えてくれた「注目の総会みやげ」ベスト3を紹介!(上尾歩、ダイヤモンド・ザイ編集部)
2025年の株主総会シーズンが到来!
経営者の話だけでなく“総会みやげ”にも注目!
年に1度、企業活動の方向性や経営状況について、経営者からじかに話を聞くことができる株主総会。企業が注力する事業や株主還元策など、個人投資家に有益な情報の収集もできるので、平日開催が主流だが積極的に参加したい。毎年6月は3月決算企業の株主総会が多く行われるが、2025年は6月27日(金)にもっとも集中する(※東京証券取引所 上場部「2025年3月期決算会社の定時株主総会の動向について」による)。
株主総会に参加するには「議決権」が必要だ。議決権は、権利付最終日までに株を1単元(100株)以上持っているともらえる。配当は単元未満でも受け取れるが、議決権は1単元につき1つなので注意しよう。
議決権を獲得すると、株主総会の2週間前までに案内が届く。中には、事業報告や株主総会で採決する議案、開催日時・場所などが書かれた「招集通知」、議案への賛否を表明する「議決権行使書」が入っている。最近は総会のオンライン配信も増え、家からの参加もOK。会場に出向く際は入場時に議決権行使書が確認され、これがないと入場できない。なお、服装は自由だ。
また、昔に比べると減少傾向ではあるが、総会会場に行くと飲食品などのおみやげがもらえる企業もある。株主総会に詳しい個人投資家のmtipsさん曰く「コロナ禍を経て、株主の平等性の観点などからおみやげの復活は低調。ただ、一部では復活した事例もあります」とのこと。
おみやげの有無は行ってみないとわからない場合が多いが、なかには株主総会の招集通知におみやげがある旨を明記している企業もあるので、通知をよく見たほうがいいだろう。