イカロスのような墜落を演じた暗号資産(仮想通貨)業界の大物、サム・バンクマンフリード氏(30)は、ネットフリックスが是非取り上げたいと思う題材になるかもしれない。中でももっと注目すべき筋書きは、暗号資産取引所FTXの創業者である彼が、米政界で民主党の影響力をいかにして金で買おうとしていたかだ。バンクマンフリード氏は進歩派の主張に賛同し、文字通りリベラルに(気前良く、またリベラル派的に)資金を出すことで、暗号資産業界のセレブでスポークスマンとなった。FTXは昨年、取引プラットフォームを「カーボンニュートラル(二酸化炭素排出量実質ゼロ)」にする方針を示し、何百万ドルもの資金を気候変動対策の取り組みに提供することを約束した。
【社説】FTX創業者、自社事業に政治を利用
破綻した暗号資産取引所のバンクマンフリード氏、先の選挙で民主党の献金者2位
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