米中間選挙は、共和党が下院で過半数を奪還することが確実となった。AP通信が報じた。民主党はこれまで2年間にわたり、ホワイトハウスに加えて上下両院を掌握していた。無党派のアナリストらは今回の中間選挙で共和党が最大30議席を上乗せするとみていたが、無党派層の有権者は接戦となった多くの選挙区で民主党候補に投票。共和党が大差をつけて過半数を獲得することへの期待は薄れていた。議会における権限がシフトしたことにより、就任1期目の後半を迎えるジョー・バイデン大統領が野心的な法律を制定することは事実上できなくなる。またバイデン氏が自身の政策を推進する際には、大統領令に頼らざるを得なくなるともみられている。さらに共和党が下院の委員会を主導することから、同党が主導して政権やバイデン氏の家族などの調査を実施する可能性もある。