米国防総省が29日公表した報告書によると、中国は核弾頭の備蓄拡大などを進めており、このままのペースで行けば、台湾有事で米国の介入を阻止することもあり得ると分析されている。報告書は中国の軍事・安全保障戦略を評価するもので、「中国は2035年までに約1500発の核弾頭を保有する可能性が高い」と結論付けている。報告書の提出は米議会により義務付けられており、前回の報告書では「中国は30年までに1000発の核弾頭を保有する」との見解を示していた。報告書によると、米国に次ぐ軍事支出国である中国は、21年に艦艇や空軍、世界各地の基地など、ほぼ全般にわたり軍事力の増強と統合に注力した。報告書はまた、「実現可能性とそれに伴うリスクの度合いはさまざまであるものの、(中国は)台湾に対する軍事作戦で多様な選択肢を実行できる」と指摘した。
中国が核弾頭積み増し、米国への対抗姿勢鮮明に=国防総省
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