京都の観光地で海外から来日した男子たちに爆売れしている「意外なお土産」とは?Photo:PIXTA

ドラマ『SHOGUN 将軍』の世界的ヒットをきっかけに、海外旅行者たちの“サムライ熱”がさらに高まっている。海外から日本を訪れる富裕層たちもまた、サムライに興味津々だ。彼らはどんなところに魅せられているのだろうか。(ライター・通訳案内士 矢吹紘子)

空前のサムライブーム!
京都で飛ぶように売れる「意外なお土産」とは?

 映画やドラマなどのエンタメが後押しとなり日本にやってくる旅行者は、常に一定数の割合で存在します。

 一昔前ならトム・クルーズ主演の映画『ラスト サムライ』や、2013年公開の映画『ウルヴァリン:SAMURAI』などが定番でした。

 そして今、同じベクトルで圧倒的な影響力を誇るのは、なんといっても『SHOGUN 将軍』でしょう。実際、私がここ1年でアテンドした人たちの8割以上が同ドラマの視聴者。武士に対する海外勢からの興味関心が、かつてないほど高まっているのを実感しています。

『SHOGUN 将軍』は真田広之さんがプロデューサー兼主演を務めるドラマシリーズで、ジェームズ・クラベルの小説『将軍』(1975)の2度目の映像化作品。昨年2月の公開以来、大ヒットとなり、エミー賞やゴールデングローブ賞を受賞しています。浅野忠信さんや二階堂ふみさんといった日本でもお馴染みの俳優も出演していることは、未視聴の方でもご存じのはず。

 ですが、エピソードを重ねるごとにぶっちゃけモヤッとしたものが残るというのが、私のゲストのリアルな声でもあるのです。というのもストーリー展開上、主人公がいつまでたっても将軍にならないこともあり、その肩書きが持つ意味や、彼らが何のために戦っているのかを理解するのが難しいのだとか。