
TOKIO国分太一の「ザ!鉄腕!DASH!!」降板と、無期限活動休止が大きな波紋を呼んでいる。TOKIOにとっての分岐点となった7年前の不祥事と、メンバーたちの対照的な発言を改めて振り返る。(芸能ニュース情報局)
「甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因」
日本テレビは6月20日、TOKIOの国分太一にコンプライアンス(法令順守)上の問題行為が複数あったとして、国分が出演する「ザ!鉄腕!DASH!!」の降板を決定したと発表した。日テレの福田博之社長は緊急会見を開いたが、「プライバシー保護」を理由に問題行為の具体的な内容を明かすことは拒んだ。
株式会社TOKIOは同日、公式サイトで副社長で所属タレントでもある国分の無期限の活動休止を発表。
国分本人も「長年の活動において自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因です。期限を決めずに全ての活動を休止し、自分を見つめ直させていただきます」とコメントした。
国分といえば旧ジャニーズの中ではV6の井ノ原快彦とともに、お茶の間の好感度が特に高いタレントだ。バラエティー番組を中心に活躍し、芸能人の人気のバロメーターともいえる「タレント番組出演本数ランキング」では2014〜2016年で3連覇を達成。さまざまな番組のMCを務め、現在も前述の「ザ!鉄腕!DASH!!」やTBS系「世界くらべてみたら」など6本のレギュラー番組を抱える売れっ子だ。
TOKIOとして社会貢献に積極的に取り組んできたイメージも強い。「ザ!鉄腕!DASH!!」の人気企画「DASH村」のロケ地が福島県双葉郡浪江町であったことから、東日本大震災後の福島県の復興にも尽力した。
2021年にはジャニーズでの「事務所内独立」を果たし、メンバーの城島茂、松岡昌宏と株式会社TOKIOを始動した。
その後も農産物などのPR事業で福島県と連携。国分は2022年、福島県西郷村で体験型フィールドを運営する関連会社「TOKIO-BA」の社長にも就任している。非常にクリーンなイメージだっただけに、今回のコンプライアンス違反と無期限活動休止という結果に「裏の顔があったのか」とショックを受ける声は多い。
TOKIOの不祥事で思い出されるのは、2018年に元メンバーの山口達也氏が未成年への強制わいせつ容疑で書類送検された一件だろう。これを受け、国分、城島、松岡、そして脱退した長瀬智也の4人が謝罪会見を開いた。
この会見では、書類送検が報じられた翌日に山口が「もし待っていてくれる場所が、私の席がそこにあるのであれば……」とTOKIOへの復帰をにおわせる発言をしたことに対し、メンバーたちが厳しい言葉を述べた。
ただ国分だけは少しトーンが違い、山口への温情とも取れる言葉を語っていた。