1位は京都ホテルオークラを運営
コロナ禍でいまだ苦境

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が低い会社ランキング2022【大阪府を除く近畿地方】」を作成した。対象は大阪府を除く近畿地方(京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀の1府4県)に本社を置く上場企業(本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ)。単体の従業員数が20人未満の会社は除外している。対象期間は、2021年4月期~22年3月期。

 はたして、どのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。

 1位は京都ホテル(京都府京都市)で、平均年収は307.4万円(従業員数435人、平均年齢37.4歳)。

 同社は1927年に設立し、京都ホテルオークラなどを運営している。ちなみに、京都ホテルオークラの前身である常磐ホテルは、渋沢栄一が創立に関わった西日本で唯一のホテル会社として知られている。

 新型コロナウイルスの感染拡大が確認されて3年目となり、国内移動の自粛や出入国の水際対策は緩和されたものの、海外旅行や訪日外国人(インバウンド)需要に頼っていた旅行・ホテル業界は、いまだに苦況が続いている。

 ちなみに、ダイヤモンド編集部は11月、「旅行・ホテル業界の倒産危険度」を検証した。すると、25社が“危険水域”と判定された。例えば、エイチ・アイ・エスはワースト9位にランクインした。

 旅行・ホテル業界の“倒産予備軍”はどの企業か。詳細は『倒産危険度ランキング2022【旅行・ホテル25社】9位HIS、5位極楽湯、1位は?』をご覧いただきたい。

 2位は、倉庫・運輸業を手掛ける関通(兵庫県尼崎市)。年収は347.5万円(同293人、同31.4歳)だった。