商品の内容は様々
ESG投資をする上で大切なこと
SRI運用を開始した2003年から数えて約20年、これまでの経験で培ってきたことをESGに関心のある方々にお伝えするために、このたび『ESG投資 持続可能な将来設計』を刊行しました。「ESGはよく聞くけど、はっきりとはわからない」「なんとなく環境・社会にとっていいことをしている気はする」といったイメージのお客さまに、投資運用会社がどのように投資先を吟味し、選択しているのかを含めできるだけわかりやすく解説しています。
ESG投資は社会的意義を持ちつつ、運用面でも長期的な成果をもたらすものと私たちは考えており、将来メインストリームになると確信しています。しかし近年、ブーム的な空気があり、実際に一時期、中身がしっかりとしていない商品を大量に売るといった、「なんちゃってESG」が問題になったこともありました。その後金融庁も商品について注視するようになり、ルールに関する議論が細かくなっています。いまなお、ESGとつけば商売になるような風潮に対して、各国の規制当局は監視の目を強めています。
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ESG投資に関する詳細は書籍で述べていますが、これからESG投資をお考えの方々にとって大切なのは「正しいESG運用商品を選択する」ということに尽きます。
今後は、お客さま自身が目論見書などを見ることで「この商品がESGたりえているのか」を確認できるように、投資会社がより詳しい情報を開示することになるでしょう。そういったところをしっかりと見て、読んで、運用会社がどんなアプローチでどんな調査をして、どんな判断をしているのか、納得できる商品を選ぶことが大切です。 富国生命投資顧問でも、スチュワードシップレポートを毎年制作し、ホームページ内に掲載しています。（https://www.fukoku-cm.co.jp/company-profile/stewardship-report.html）。ESG投資のみならず、私たちの責任投資の進め方、具体的事例、企業との話し合いや社内での検討内容も詳細にまとめているので、ご覧いただきたいと思います。
今回の書籍を通じて、これまであまり投資のことに興味を持たれなかった人々が、老後のためを含む長期の資産形成の手段のひとつとしてESG投資の魅力に共感していただき、少しでも取り組んでいただけるきっかけとなればと考えています。
