「うーん」「そう言われると……」と、言葉に詰まってしまう人が多いのではと思います。
実は「本音を言えない」と悩んでいる人の大半は、そもそも自分の本音が分かっていないことが多いのです。
本音を言うためには、自分の本音を知らなければいけません。
何を言いたくて、何を言えないのか知っておく必要があります。
その上で「どの本音を言うのか」を選んでいければ、バッチリです。
なぜ選んでいければバッチリとお伝えしたかというと、「言わないほうがいい本音」もあるからです。
誰かに理解してほしい「本音」は何ですか?
本音というのは、自分の正直な気持ちです。
何も考えずに本音だけをズバズバ話し続けていては、相手を深く傷つけてしまうこともあります。その結果、大切な人を失ってしまうかもしれません。
友達が、あなたの家に遊びに来たとしましょう。
あなたの部屋にかかっている、鮮やかな黄色のカーテンを指さしてこう言いました。
「あ、カーテン黄色じゃん。ないわー。私だったら絶対選ばないよ。黄色とか、なんか落ち着かないじゃん? 私なら、青色とか落ち着いた色を選ぶけどなー」
このような友人の言葉を聞いて、あなたはどう感じるでしょうか?
「そこまで言わなくてもいいのになぁ」と思いませんか?
友人には、悪気がなかったかもしれません。あなたを悲しませる意図はなかったかもしれません。
友人はただ「本音を言っただけ」かもしれないのです。
いかがでしょうか。
「本音を言いたい」としても、この友人のように「なんでもかんでも本音を言いたい」わけではないですよね。
本音で大切な人を傷つけてしまわないためにも、「本音を言うこと」の前に「どんな本音を言いたいのか」について考えてみてください。
あなたが誰かに理解してほしい「本音」は、どのような気持ちですか?
まずは、自分の本音について考えることから。
その次に、何を言えるようになりたいのか考えていきましょう。本音を言う練習は、その後。
これが、「人を傷つけない本音を言う」一番の近道です。