必要な情報を「洗いざらい」集めるとは?
部下は必死になって情報を集めます。といっても、現代はインターネットがあるので、さほど苦労はしません。むしろ、どれだけ情報を集めてもキリがないところのほうが問題です。
部下は「そろそろ具体的な提案に落とし込まなければ……」と思い、適当なところで情報収集を切り上げます。すると、部長は部下が集めてきた情報に目を通してこう指摘します。
「君は本気で調べたのか。この業界の情報がすっぽり抜けているじゃないか。こんなことでF社に勝てると思うのか? いいか、私は『洗いざらい』情報を集めろと言ったんだぞ!」
部長の指摘はもっともなものでした。部下は自分の情報収集に致命的なモレがあったことを認めざるを得なかったのです。
しかし、彼は困り果ててしまいました。
そもそも「必要な情報を洗いざらい集める」とは、一体どういうことなのでしょうか?
そう、部長は「必要な情報を」と言っていたのです。
ですが、この「必要な」というのは、どういう意味なのでしょうか?