常に忙しいと感じているビジネスパーソンは少なくない。だが改めて問い直すべきは、自分は本当に忙しいのか、ということ。フリーのインタビュアーとして、経営者や起業家、メダリストなど各界のトップランナー3000人超に取材してきた上阪徹氏の新著『マインド・リセット』からの一部抜粋で、一流の経営者たちに学ぶ、忙しさへの対処法について解説する。
自分は本当に忙しいのか
改めて問い直してみよう
高校を中退、21歳で起業を考え、東京証券取引所に上場する大企業をつくり上げた起業家が、こんな話をしていたのを今も鮮烈に覚えています。
人生で一番足りないものは何かといえば、それは時間。自分は人一倍、時間を大切にし、使い方にこだわってきた。我々はもっと、時間の大切さを自覚するべきだ……。
仕事がいつも立て込んでいる、忙しい、と感じている現代人は少なくないようです。常に時間に追われて、どうにも余裕がない。新しいこともできない。充実感もない。どうして、こんなに慌ただしい毎日を過ごさなければいけないのか……。
しかし、改めて問い直すべきは、本当に忙しいのか、だと思います。果たして、先の起業家のように時間を大切にし、その使い方にもこだわっているでしょうか。