ジャスティン・ワトキンス氏は10年以上にわたり、主に幼い子どもたちのために、「ロブロックス」などのゲームで遊んだり、コメントしたりしている自分の動画をユーチューブに投稿してきた。
シンクヌードルズと呼ばれるワトキンス氏のユーチューブチャンネルは何百万人もの登録者を持つ人気チャンネルだが、同氏はあるスタートアップ企業からの売り込みに驚いた。それは、同氏が制作した何千もの古い動画から得られる広告収入と引き換えに200万ドル(2億7000万円)以上を受け取らないかというものだった。
投資会社は長年にわたり、鉱業の権益や作詞・作曲家の楽曲の権利などの資産から収入を得ようと努めてきており、著名ロックスターのボブ・ディランさんやブルース・スプリングスティーンさんはそれで数億ドルを手にしている。そして現在、ユーチューブの動画が資産クラスになりつつある。
ジェリースマックの名称で事業を行っているケリ・ネットワークとスポッターの2社は、ユーチューブの人気チャンネルを運営する有名人たちに対し、彼らがこれまで投稿した動画のライセンス契約を次々に提案している。契約は事業拡大に役立つタイムリーな資金を得る手段だとして売り込んでいる。
これらのスタートアップ企業は、ユーチューバーの過去の動画から将来生じる広告収入の買い取りを申し出ており、契約期間は5年に及ぶこともある。