究極のインナーマッスル
骨盤底筋の正体は?
骨盤底筋とは、骨盤の下にある筋肉の総称で、坐骨、恥骨から尾骨をハンモック状に支えている筋肉のこと。自転車に乗ったとき、サドルが当たる部分、と言えばわかりやすいかもしれません。この骨盤底筋を下から見ると、尿道とちつで8の字状に一回り、肛門でぐるりと一回りする女性特有の形をしています。
20代では5~9cmも厚みのある骨盤底筋ですが、年齢とともに筋力が衰え、薄くなっていきます。昔の女性たちは、和式トイレや畳の生活、畑仕事などで自然と骨盤底筋は鍛えられていましたが、生活が便利になるとともに、骨盤底筋を鍛える動きも減少。意識して動かすことがないため、どんどん衰えてしまったのです。
では、この骨盤底筋がゆるんだり衰えてしまうと、どんなことが起こるのでしょうか?骨盤底筋は私たちの内臓を支えている重要な筋肉。つまり、この骨盤底筋が衰えてしまうと、内臓を正しい位置で支えることができなくなり、下腹ぽっこりの原因に。さらには、姿勢も悪くなり、そのせいでバストが垂れてしまうなんて悲しいことにもなりかねません。加えて、産後の女性のお悩みとして多い尿漏れもこの骨盤底筋がゆるんでしまったり、損傷してしまったことで引き起こされると言われています。
つまり、美しいスタイルをキープするうえでも、女性として自信を持って生きるためにも、この骨盤底筋は重要な役割を担っているのです。
女性ホルモンアップで
モテ度もアップする?
骨盤底筋のゆるみや衰えがいかにわたしたち女性の体にマイナスの影響を与えるか、おわかりいただけましたか?
じゃあ逆に、骨盤底筋を鍛えるとどんないいことが起こるのでしょうか?
まず、注目したいのが、血行がよくなることで冷えや生理痛、月経不順が改善されること。長年冷えや生理痛で苦しんできた女性には朗報ですよね。さらに、女性ホルモンの分泌が活性化されることによって、お肌やバストにハリが出るなんて嬉しい効果も。さらに、姿勢がよくなることでバストがアップしたり、猫背が解消されたり、下腹ぽっこりがなくなったり、ウエストにくびれが出たり。産後のお悩み、尿漏れの解消にもつながります。
つらい運動や苦しい食事制限をするより、骨盤底筋を鍛える。
これこそが美しいスタイルを作るうえで一番効果的だと言えるのです。