【YouTube74万人、Twitter60万人、Instagram20万人】と、今どきのママパパに圧倒的に支持されているカリスマ保育士・てぃ先生が、「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)に出演し、子育てアドバイス本第3弾となる『子どもにもっと伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中!』が紹介されました。
この記事で、番組で紹介された、「子どもを事故から守る方法~気をつけるべき6つの子どもの事故」を一緒におさらいしてみましょう。(2023年2月13日にタイトルを修正しました)

【「世界一受けたい授業」で大反響】てぃ先生の子どもを事故から守る方法

気をつけるべき子どもの事故1
「浴室での溺死」

 乳児は大人の手の厚さくらいの、水深2.5㎝ほどで鼻と口がふさがれてしまいます。短い時間でも、呼吸ができない時間が続くと、重篤な状態になってしまう可能性が高まります。防災の観点からお湯をはった状態にしているご家庭も多いですが、とくに乳幼児のいるご家庭ではお湯は流す、浴槽のまわりに踏み台になるものを置かない、お風呂場にそもそも鍵をかけておくなどの注意が必要です。

気をつけるべき子どもの事故2
「転落」

 ベランダの転落事故の原因のひとつとして、椅子や荷物など、台になるものをベランダに置きっぱなしにすることがあります。台があると、子どもはそれにのぼり、転落事故につながってしまうことがあるんです。
 じつは、今「高所平気症(こうしょへいきしょう)」という表現がされるほど、高層マンションに住む子どもたちのなかで増えている現象があります。
 彼らはベランダから見える景色が安全な高さだと思って、高所に恐怖を抱く感覚が鈍くなっていることが報告されているんです。
 ベランダの柵の高さは、110cm以上と法律で決められているんですが、足が掛けられるちょっとした荷物があるだけで、2歳児でも簡単に登れてしまいます。
 東京都が行った、子どもが高さ110センチのベランダを登れるの実験では、6歳児は、足場なしでもほとんどの子が登っていました。4歳児は足場がある場合は8割、ない場合でも半数ほどが登れました。2歳児でも15秒ほどで登ってしまった子もいました。

 この実験からもわかるように、子どもの行動力・運動神経を過小評価しないことが必要です。
 また、ベランダに足場になるものを置かないことに加えて、子どもがベランダに出られないようにメインの鍵とは別に、補助鍵をつけるといいと思います。

気をつけるべき子どもの事故3
「誤飲」

 手づかみできるようになった子どもが、おもちゃなどを飲み込むことで窒息する事故も多いです。

●お弁当用ピック
 誤飲を起こしやすいのは0歳から3歳くらいまでなんです。お弁当用のピックでも長さや幅が3cm程度のものは、口が小さい幼児でも簡単に飲み込めてしまうんです。多くの保育園では保護者の方に、お弁当にピックを使わないでくださいとお伝えしています。
 誤飲してしまうかもしれないものの大きさチェックとして、おすすめなのがトイレットペーパーの芯です。この芯に通るものは、飲み込めてしまう可能性があるので確認するといいと思います。

●ボタン電池
 子ども用のおもちゃで多く使われるボタン電池にも注意が必要です。
 電池交換は、子どものいない場所で行い、子どもの手が届かない場所に電池を保管するなど対策が必要です。

気をつけるべき子どもの事故4
「やけど」

 どこの家庭にもある電気製品でも、熱くなるものは注意が必要です。

●炊飯器
 キッチンでは、特に炊飯器に注意! 引き出しタイプの低い位置に置かれていることが多いので、乳幼児も手が届きやすいです。
 また、子どもがいるご家庭のキッチンには、柵をしていることも多いですが、子どもが入りたくてガタガタすると徐々にゆるんできますので、定期的に柵が故障していないか点検が必要です。

●ヘアアイロン
 ヘアアイロンのアイロン部分は200℃に達することもあって、電源を切ってもしばらくは熱くなっているんです。「使っていないときは冷たくて、使った後は熱い」というのは、子どもにはわかりづらいです。
 熱が冷めるまで時間がかかるので、使い終わったらコードを巻いて子どもの手の届かないところに置くというルーティーンを忘れないようにすることをおすすめします。

気をつけるべき子どもの事故5
「歯みがき中の事故」

 6歳以下の歯みがき中の事故が多く報告されています。
 3歳くらいになると自分で歯をみがく練習をしはじめますが、動き回って、のどに突きささってしまうことが事故につながります。のどつき防止対策を施した、柔らかい曲がる歯ブラシを使うこともおすすめです。
 また、重要なのが歯みがきをする場所を固定化することなんです。親御さんが、いろんな場所で歯みがきするのを見てしまうと、お子さんも真似をします。
 例えば、歯みがきは鏡を見ながらするものだ、と教えるのもいいと思います。

気をつけるべき子どもの事故6
「窒息」

 フードやひもが引っかかるなどして、子どもが窒息する事故は多く、要注意です。

●パーカーのフードのひも
 ほとんどの保育園では、フードの着用を禁止しています。特に、ひもがあると、何かに引っかかって首が絞められる状態になってしまいます。
 事故が多いので、2015年には、子ども服の首まわりのひもは7歳未満、背中のひもは13歳未満で禁止になりました。そのため、リサイクル品やバザーなどで手に入れた古着は気をつけてください。

●ブラインドのひも
 自宅リビングで子どもがブラインドのひもに引っかかって死亡する事故がありました。ブラインドのひもは、垂れ下がらないようにひっかけて使うのがいいでしょう。

気をつけるべき子どもの事故5
「冬の熱中症」

 小さい子が風邪を引かないようにと、電気カーペットに毛布などでことさらに暖かくした結果、熱中症になり、脱水症状を起こす事故がありました。
 子どもは、皮膚が薄く、体温の調節機能が未熟なので、脱水症状や熱中症になる危険性があるんです。
 子どもの背中に手を入れて、汗をかいているようであれば、それは暑いサイン。こまめにチェックしてあげましょう。
 子どもは、洋服で温度調整をしてあげたほうがいいですね。

てぃ先生著『子どもにもっと伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中!』では、子どもの安全を守る方法をはじめ、子育てがラクになって、親子とも幸せになるテクニックを紹介しています。一緒に子育ての悩みを解消しませんか?(次回へ続く)