利き腕ばかりを使う運動習慣は、体をゆがませる?
――ちなみに、テニスやゴルフなど、利き腕ばかりを使うスポーツは、左右のバランスがくずれて、ゆがみやすいでしょうか?
矢上:若いうちは、骨格は筋肉に支えられているので、気にならないかもしれませんが、加齢とともに筋力が低下すると、ゆがんでいる骨格を筋肉で支えることができず、その関節や、まわりの筋肉に痛みが発生する可能性があります(※ただし、プロのアスリートのように、正しい体の使い方ができている場合は除きます)。
しかし、趣味や運動をあきらめてしまうと、より筋力は低下しますので、「自力整体」を活用しながら、ゆがみを調整していくのがよいと思います。
いま現在、利き腕ばかりを使うスポーツをされていて、ゆがみが心配な方は、
「今日は利き腕を酷使したから、しっかりほぐしておこう」
「利き腕ばかりに筋肉がついてしまうから、たまには片側も鍛えよう」
と、左右のバランスを整える感覚を習慣にするとよいですよ。
――左右の偏りに気づく、いい方法はありますか?
矢上:四つんばいになって、体全体をゆっくり左まわり、右まわりと、交互に大きくまわしてみてください。体の片側どちらかの腰や腕のコリや痛み、ハリに気づくことができますよ。
こうして自分の体の感覚と向き合い、「自力整体」を上手に活用しながら、運動を楽しむのがいいと思います。
【次回に続く】
『すごい自力整体』では、この他にも、整体プロの技法を使って、コリや痛み、ゆがみを解消するワークを多数掲載しています。(★一部動画でもご視聴いただけます)