肩コリ、腰痛、冷え、だるさ、むくみ、疲れ、便秘、不眠といった、なんとなくの不調。『すごい自力整体』の著者・矢上真理恵さんは、「不調のほとんどは自力整体で解消できる」と語る。「自力整体」とは、人の手を借りずに、「整体施術のプロの技法」を自分におこなえるメソッド
体のゆがみを正しい位置へ戻し、筋肉や関節のコリをリリースして、不調を根本から取り除くワークだ。現在、若い世代から高齢の方まで約1万5000人が実践している。東洋医学をベースにしながら効率的に問題解決するのも人気の秘訣。なぜ「自力整体」はいいのか?(構成/依田則子 撮影/榊智朗)
監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家

痛めやすい人は要注意! 整体プロが放っておけないアウトな運動習慣とは?

骨格のどこかがねじれていると、体を痛めやすい

――前回のインタビューでは、ウォーキングなどの運動をする際、骨格のゆがみやねじれの調整も同時におこなうとよいとうかがいました。
ほかにも、運動をする上で気をつけるべきことはありますか?

矢上真理恵(以下、矢上):たとえば、ヨガやストレッチの場合、骨格のどこかがゆがんでねじれたまま、体を反る動きをすると、腰を痛めやすくなります。自覚症状のある方は、「自力整体」でゆがみやねじれの調整を同時におこなうといいですね。

 ゆがみのほかにも、体が冷たくて硬い方がムリをして前屈をすると、肉離れや坐骨神経痛になりやすいので、なるべく体をゆるめて、ほぐしてから、ゆっくりおこなうといいですよ。心配でしたら、しばらく『すごい自力整体』で紹介している「20分間ショートレッスン」をおこなってみてください。

 骨盤を中心に全身をほぐして、ゆるめて、ゆがみやねじれを正しい位置へ戻す、かんたんなプログラムです。しばらく続けると、ヨガやストレッチなどの効果が出やすいと思います。

――ウォーキングなど、軽い運動をおこなう前の準備体操としても、「自力整体」は有効でしょうか?

矢上:「自力整体」を30分以上おこなうと、副交感神経が優位になり、脱力しすぎてしまうので、5~10分程度おこなうのが効果的です。冷たくて硬い体のまま運動をすると、筋肉がつったり、ケガの原因につながるので、軽く筋肉をゆるめて、あたためる目的で、おこなってください。

 たとえば、かかとを軽く上げ下げして、腕をブラブラ揺らして肩の力を抜く動きはおすすめです。ムリなく脱力できて、血行も良くなり、しなやかに体を動かせますよ。運動後、『すごい自力整体』で紹介している「20分間ショートレッスン」のプログラムなどをおこない、しっかり全身をほぐせば、骨格調整や疲労回復に役立ちます。

痛めやすい人は要注意! 整体プロが放っておけないアウトな運動習慣とは?矢上真理恵(やがみ・まりえ)
矢上予防医学研究所ディレクター
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見みて、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。 写真/榊智朗

監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)
矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約500名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『DVDで覚える自力整体』『DVD3分から始める 症状別 はじめての自力整体』(ともに新星出版社)など多数。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。