破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXの最高経営責任者(CEO)を引き継いだジョン・J・レイ氏は、顧客や債権者に返還する資金の回収に取り組む一方、事業の再建を模索していると明らかにした。レイ氏は昨年11月のCEO就任後で初のインタビューに応じ、仮想通貨交換所「FTX.com」の再開の可能性を探るチームを立ち上げたと話した。幹部が犯罪行為で起訴されたとはいえ、同社の技術を支持する顧客もおり、再開させる価値があるという感触を得ているという。同氏は「あらゆることが俎上(そじょう)に載っている」とした上で、「事業再建への道があるなら、それを模索するだけでなく、実行に移す」と述べた。また、交換所を再開することで、単に資産を清算したり交換所を売却したりするより多くの価値を顧客のために回復できるかについても検証していく。「持続可能な事業だと考えている利害関係者もいる」という。
FTX新CEO、仮想通貨交換所の再開模索
有料会員限定
あなたにおすすめ