朗報がある。中国軍は台湾を武力で簡単に占領することはできない。これは、ワシントンにあるシンクタンクが最近発表した図上演習の結果に関する見出しの要点だ。しかし、これが話の全容ではなく、160ページに及ぶ報告書の詳細は、たとえ戦争が台湾側の勝利に終わっても破滅的な被害が出ることを示している。それでも米国は依然として、そうした戦いの抑止に向けた切迫感をほとんど見せていない。米戦略国際問題研究所(CSIS)は、中国が陸海空軍共同で台湾に上陸侵攻を試みた場合に何が起こるかを検証した。CSISのアナリストたちは図上演習を24回行ったが、ほとんどのケースで米国が介入して侵攻を撃退した。台湾は民主主義体制として自治を維持する。だがその一方で、電力などの基本サービスは失われ、荒廃した島と化す。
【社説】台湾をめぐる戦争、勝つのは誰か
図上演習で米国の抑止戦略の欠陥が明らかに
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