出社と在宅を組み合わせたハイブリッド型の勤務が一般的になり、企業は従業員に生産性を維持させようと必死だ。一方で、従業員は上司の監視から逃れるコツを発明している。アリゾナ州フェニックスの自宅からマーケティングの仕事をしているリサ・クロフォードさんは、洗濯や夕食の食材の準備でデスクから離れるときに、パソコンがスリープ状態にならないように気を付けている。上司からのメールが届いても通知音に気付かず、返信が遅れるかもしれないからだ。クロフォードさんが見つけた解決策は「Sloth TV(ナマケモノテレビ)」。コスタリカにある野生生物保護施設からのライブ中継だ。中継映像を2台目のモニターに表示させると、コンピューターはスリープ状態にならない。通知音が聞こえるため、クロフォードさんは急いでデスクに戻ることができる。