ジョー・バイデン米大統領は、次期首席補佐官にホワイトハウスで新型コロナウイルス対応を指揮したジェフ・ザイエンツ氏を指名する見通しだ。事情に詳しい関係者らが明らかにした。ザイエンツ氏は投資家で、オバマ政権時代に国家経済会議(NEC)委員長も務めた。2年以上にわたって首席補佐官を務めてきたロン・クライン氏は、今後数週間以内に退任する見込み。ザイエンツ氏が次期首席補佐官に起用される見通しとなったことは、米紙ワシントン・ポストが先に報じていた。ザイエンツ氏からは今のところコメントは得られていない。ホワイトハウスは起用についてコメントを控えた。ザイエンツ氏はバイデン氏の就任1年目に新型コロナワクチンの配給体制強化に取り組み、接種を全米各地で受けるためのネットワークを取りまとめたことで知られる。また政府官僚制度に対応しながら政策を管理してきた人物だとの評価もあることから、バイデン氏は次期首席補佐官への起用を決めたと関係者らは述べている。