ウクライナ軍の歩兵キリロ・モルチャノフ中尉は、前線で使っている地下壕を暖めるため、空の食料缶に段ボールを詰めた「トレンチ・キャンドル(塹壕のロウソク)」に頼った。ロシアとウクライナが冬季に戦火を交える中、ウクライナ政府は自国軍兵士に暖を確保することで優位に立てる可能性がある。冬の気候は軍隊の機動性からバッテリーの電力に至るあらゆるものに影響する。寒さと湿気は、兵士の士気と戦闘能力を失ってしまうほどの効果があり、医療上の問題を引き起こす可能性もある。米国とその同盟国・友好国は、冬物の衣料品を何十万着もウクライナに供与してきた。ウクライナはこれを補完する物資を他の場所から確保しており、モルチャノフ中尉の軍服に付いているさまざまな品物は数カ国から調達したものだ。