今日は節分です。節分の日の定番といえば、恵方巻きですね。その経済効果は約650億円とも言われ巨大市場になっています。実は、私は恵方巻きが嫌いです。どうも、三つの理由から避けがちになってしまうのです。しかし、反恵方巻きの気持ちをそろそろ変えてみようかと思っています。恵方巻き業界は、ここ数年で変化を遂げているからです。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
ノルマ、廃棄、人工的
恵方巻きブームの「影」に変化
経済評論家の立場から言わせていただくと、わたしは恵方巻きが嫌いです。いくつか理由があるのですが、まず売っている人たちがあまり幸せそうではない気がすること。ノルマに追われたり、強制的に本部から買い取りを要求されたりしていたという情報が広まったことで、弱いものいじめの商品イメージがどうしてもついてきます。
もうひとつ、廃棄の問題があります。日本は食品廃棄大国ですが、人間の業としてはある程度多めに食品を手に入れたい気持ちはわかります。環境活動家と比べれば、「もう少しエコにしたほうがいいんじゃないか」ぐらいの立ち位置が私のスタンスです。しかし、恵方巻きはいけません。2月3日に向けて日持ちのしない食品を大量に作って大量に廃棄していた。これは不自然な話です。
しかも、商業的に広まった人工的な行事です。これもよくない。そんなことから鈴木家はこの十数年間、反恵方巻きで、ブームには乗らない生活を続けてきました。とはいえ、世間のお祭り騒ぎに水を差すのもやぼな話だとも思っていたので、評論家の立場を利用して反恵方巻きの論陣を張ったりもしてこなかったのです。
でも、実は反恵方巻きの気持ちをそろそろ変えてみようかとも思っています。恵方巻き業界は、ここ数年で変化を遂げているのです。