米国防総省は、米本土上空を飛行している中国の偵察気球を追跡していると明らかにした。アントニー・ブリンケン国務長官は高官級協議のため数日後に中国・北京入りする予定。国防総省のパット・ライダー報道官は、政府が「現在も米国本土上空の高高度を飛行している監視用の気球を発見し、追跡している」と発表。「気球が発見された直後には機密情報を収集されないよう保護するため、米政府は直ちに行動を取った」と続けた。ジョー・バイデン大統領は1日にジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)らからこの問題について説明を受けている。また米政府当局者らによれば、民間航空機に搭乗していた旅客が気球を発見し通報してきたことを受け、バイデン氏は気球を撃ち落とすよう指示を出した。だが民間人に被害が生じる可能性があるとして、国防総省はこれに反対したという。