小学校受験写真はイメージです Photo:PIXTA

受験者が増え続けている小学校受験。しかし、中学校受験・高校受験・大学受験などの「偏差値重視の常識」が通用しないことに注意が必要だ。特集『幼児教育・お受験のリアル』の#5では『小学校受験で「親子が問われる」8つの力』について、大手幼児教室、チャイルド・アイズの葛西香氏が徹底解説する。

「8つの力」を身につければ
小学校受験を勝ち抜ける

 小学校受験に臨む保護者の方々の多くは、偏差値教育の中でご自身も受験を経験した世代です。模擬テストを受け、合格の可能性が高そうな学校のスケジュールを合わせながら、得意分野で受験する。受験の仕方としては保護者にとっては当たり前のことですが、実は「幼児の考査」ではそれは通用しないのです。

 詳細は『小学校受験、「志望校選び」で絶対にやってはいけない3つのこと』に譲りますが、偏差値を基に志望校を選ぶことがいかにナンセンスかと言わざるを得ません。

 実は、小学校受験には、考査項目に沿った8つの力が必要だといわれています。それぞれの考査では、何が試され、何を見られ、そして何が求められているのでしょうか。

 考査の詳細を交えながら一つずつ、解説していきましょう。