ロバート・アイガー氏でさえも、6週間でできることは限られている。しかしその期間に、ネズミの耳をつけてテーマパークを訪れる大人たちの力を借り、ネルソン・ペルツ氏の仕事を多少難しくすることには成功した。米娯楽大手ウォルト・ディズニーが8日発表した10-12月期(第1四半期)決算は、アイガー氏が重役室に戻ってきて以来初の四半期決算報告となった。同氏は、業績不振と記録的な株価下落で自身が選んだ後継者が更迭されたことを受け、同四半期半ばに最高経営責任者(CEO)に復帰した。今回の決算発表は、アクティビスト(物言う株主)の英ヘッジファンド、トライアン・ファンド・マネジメントが、共同創業者であるペルツ氏の取締役就任を求めて委任状争奪戦を仕掛けて以来、初の決算報告でもあった。
ディズニーの改革、株主反乱を鎮圧も
アイガー氏の原点回帰はペルツ氏を黙らせる可能性
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