【ワシントン】米国務省高官は9日、米本土の上空を横断した中国の気球について、通信傍受が可能とみられるアンテナを搭載していたと発表した。中国が展開する偵察プログラムに対し、バイデン政権が何らかの措置を講じる可能性も示した。  同高官は気球の追跡・撃墜後の調査で明らかになった詳細に言及し、情報収集センサーに電力を供給できる大型の太陽光パネルも搭載されていたと説明。気球の製造元は中国軍と直接的な関係があるという。  中国側は気球は民生の気象調査用と主張しており、米国による撃墜を非難している。